
住宅の断熱性や防音性を高めるリフォームとして、非常に人気の高い「内窓(二重窓)の設置」。
しかし、実際に内窓を設置した人の中には、「こんなはずじゃなかった…」と後悔の声を上げるケースも少なくありません。
この記事では、実際の体験談や専門サイトの情報を元に、内窓リフォームの主なメリットから、よくある後悔・デメリット、そしてそれを防ぐための対策を詳しく解説します。
まずは、多くの人が内窓を設置して「良かった」と感じている魅力やメリットを見ていきましょう。
圧倒的な断熱効果と光熱費の削減
既存の窓との間に空気層ができることで外気温の影響を受けにくくなり、冬の冷気をシャットアウトしてエアコンの効きが劇的に良くなります。
高い防音・遮音効果
電車の音や車の走行音、犬の鳴き声などの外から入る騒音、または室内からの音漏れを大幅に軽減できます。
結露の発生を大幅に軽減
室内側の窓が冷えにくくなるため、毎朝の面倒な窓拭きが必要な結露や、それに伴うカビ・ダニの発生リスクを抑えられます。
お得な補助金制度の活用
「先進的窓リノベ事業」などの国や自治体の補助金制度を利用することで、リフォームにかかる初期費用を大きく抑えることができます。

メリットの一方で、構造上や生活スタイルが変わることによって、以下のようなデメリットを感じるケースもあります。
外窓を開けて、さらに内窓を開けるという2段階の動作が必要になります。頻繁に出入りするベランダの掃き出し窓や、毎朝換気をする部屋では、この「ひと手間」が想像以上にストレスになりがちです。
窓が2重になることでガラスの枚数が単純に倍(外・内・内・外で計4面)になります。さらに、既存の窓と内窓の間のスペースにホコリやゴミが溜まりやすくなります。
既存の窓の内側に新しい枠を取り付けるため、物理的に窓枠の奥行きが狭くなります。小物を置いていたスペースが狭くなったり、部屋の中に窓枠が出っ張ることで圧迫感を感じることがあります。
内窓を取り付けたことで既存の窓枠スペースが変わり、カーテンレールが室内側に飛び出してカーテンが部屋側にせり出してしまうケースが多くあります。
「内窓を付ければすべての問題が解決する」と思われがちですが、ガラスの選択を誤ると期待した効果が得られません。例えば、西日の強い部屋に断熱性能だけのガラスを選ぶと、熱がこもってかえって暑くなることがあります。
気密性が高いため、鍵をしっかり閉めないと隙間風や音が漏れる原因になります。また、少しだけ開けて換気したいときに窓の位置を固定しづらいといった使い勝手の悪さを感じることもあります。
すべての窓に簡単に付けられるわけではありません。特に出窓の場合、特殊な加工や「ふかし枠」が必要になり、費用が想像以上に高額になるケースがあります。

こうしたデメリットや後悔を防ぎ、満足度の高いリフォームにするためには、事前の計画と選び方が非常に重要です。
頻繁に出入りする場所には引き違い窓、あまり開閉しない場所にはFIX窓(嵌め殺し)を選ぶなど、部屋の用途に合わせて窓タイプを使い分けましょう。
寒さ・断熱対策なら「Low-E複層ガラス(断熱タイプ)」、西日対策なら「遮熱タイプ」、防音重視なら「異厚構造のペアガラスや合わせガラス」など、適材適所で選定します。
施工後にカーテンやブラインドが干渉しないか、あらかじめ業者としっかりと打ち合わせを行いましょう。
自宅の窓枠にどのような部材や追加工事が必要になるか、補助金も含めて見積もり段階でしっかりと確認してもらいましょう。
内窓リフォームは、正しく計画して設置すれば「冬の寒さや結露」「外の騒音」を劇的に改善できる非常に優れたリフォームです。
「開け閉めの手間」や「掃除の負担」といったデメリットをあらかじめ理解した上で、ご自身のライフスタイルや部屋の目的に合わせた仕様を選ぶことが、後悔しないための最大の近道となります。これからリフォームを検討される方は、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。